「島」にこだわるMTGブログ

コントロール目線で色々書きます

青白バラルパーミッション(BFZ-AER)

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霊気紛争でリリースされた《遵法長、バラル》を使いたくて組んだデッキ。
デッキコンセプトは「アグロにテンポ負けせずコントロールにリソース負けしないクロックパーミッション」。

リスト

12 クリーチャー
4 スレイベンの検査官
3 遵法長、バラル
3 呪文捕らえ
2 奔流の機械巨人

24 呪文
2 予期
2 神聖な協力
1 鑽火の輝き
1 否認
4 金属の叱責
2 不許可
1 空鯨捕りの一撃
3 天才の片鱗
1 石の宣告
1 バラルの巧技
1 隔離の場
3 霊気圏の収集艇
2 ゼンディカーの同盟者、ギデオン

24 土地
8 島
8 平地
4 港町
4 大草原の川

15 サイドボード
3 手酷い失敗
1 否認
2 断片化
2 慮外な押収
2 燻蒸
2 領事の権限
1 停滞の罠
1 霊気圏の収集艇
1 秘密の解明者、ジェイス

 

クリーチャー12枚(機体、PW含め17枚)
除去呪文7枚
打消し呪文7枚
ドロー呪文5枚 というメイン構成。

仮想敵は、霊気紛争リリース直後にシェアNo.1のBGカウンターアグロ、サヒーリコンボ、WGトークン、UBコントロールなど。


<回し方>

○理想初手
 スレイベンの検査官
 金属の叱責
 遵法長、バラル(or呪文捕らえor霊気圏の収集艇)
 天才の片鱗
 平地
 島
 島

turn1:スレイベンの検査官
turn2:金属の叱責(サイド後は手酷い失敗)
turn3:遵法長、バラル + 金属の叱責(or 呪文捕らえ or 霊気圏の収集艇)
turn4:白除去 + 天才の片鱗

turn4以降に《遵法長、バラル》を維持できると2マナ+4マナのような2アクションが確定し、
打消し+《天才の片鱗》や、1マナ《予期》で打消しを拾いにいき《金属の叱責》+《空鯨捕りの一撃》のような行動も取れる。

《スレイベンの検査官》+《金属の叱責》で先行時の2ターン目カウンターが確定するため、マリガンの基準はこの2枚が揃っているかどうか。
片方のみでは機能しづらいが、《遵法長、バラル》+《金属の叱責》であればキープしやすいか。
(その場合2ターン目に《遵法長、バラル》を出しておくのは言わずもがな)

○《遵法長、バラル》絡みでのプレイ
・turn2に出すか、turn3に出すか
 turn2に出すと《致命的な一押し》をもらいやすいため、他にクリーチャーがいない場合にはturn3まで待ったほうが良い。
 ただ相手が黒でない場合や(赤の蓄霊稲妻は2マナかつ後半ほど強くなってしまうため使わせてOK)、
 《天才の片鱗》がある場合にはturn2でのキャストも考えられる。

 turn3に出すことで2マナ域の打ち消しを即座に唱えつつルーティングできるので、基本はturn3に出すべき。
 (そのための《スレイベンの検査官》+《金属の叱責》である。)

・7枚目以降の土地は抱えておく
 《奔流の機械巨人》のために6マナまでの用意は必須だが、軽い打消しを多く用意している関係で、手札切れを起こしやすい。
 7枚目以降の土地を置くことよりも《遵法長、バラル》のルーティングで《天才の片鱗》や各フィニッシャーを引きに行くことのほうが
 大事なので、打消しを構えられる、構えられないにせよ《遵法長、バラル》が場にいる場合は手札を残しておくこと。


<勝ち筋>

フィニッシャーとして下記を用意。(マナコスト/P/T)
2 奔流の機械巨人(6/5/6)
3 霊気圏の収集艇(3/3/5)
2 ゼンディカーの同盟者、ギデオン(4/5/5)

○霊気圏の収集艇
飛行・絆魂持ちでありタフネスも高く、対アグロでのライフレースに追いつけるため、コントロール向きのカードだと思う。
初動を担うものの盤面上の影響力に欠ける《遵法長、バラル》や《スレイベンの検査官》で搭乗でき、
打消しをつかめない場合でも3ターン目に出して相手の行動を抑制できる。
対コントロールではこちらからライフレースへ持ち込むきっかけになる。
自身のみでは紙なため《折れた刃、ギセラ》の方が汎用性が高いものの、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》とマナ域が重なるほか、
《蓄霊稲妻》《闇の掌握》《光輝の炎》などに弱いため、まずはこちらを試しているところ。
なお、《折れた刃、ギセラ》に関しては《キランの真意号》を一方的に打ち取れるところはメリット。

○ゼンディカーの同盟者、ギデオン
今期も相変わらずクソゲーの一因であり、白を選ぶ理由の一つ。
一度着地させればコンバット時の《停滞の罠》などもこのデッキは打ち消しできるため、
着地した返しの相手ターンに《破滅の道》などを打たれない限り盤面に残り続ける。
アタッカーとしてのみでなく、トークン生成して時間稼ぎできるのもありがたい。
《バラルの巧技》でクリーチャーや機体を弾き飛ばしてから出せると勝ち。

〇奔流の機械巨人
《天才の片鱗》をフラッシュバックしながらブロッカーにしたり、
《否認》構えつつクロック要因とするなど、コントロールデッキで一番の勝ち筋となるカード。
ただ、構築に縛りをつけるカードでもあり、土地が24ではスクリューして唱えられないかもとか、
除去を《停滞の罠》ではなく《空鯨捕りの一撃》にしないとフラッシュバックできないとか、
どちらかといえばこのカードありきで構築を意識すべきカードともなっている。
今回の構築では《遵法長、バラル》のコスト軽減効果、ルーター効果のどちらともシナジーがあるため、土地の枚数以外は問題なし。


<使用しての所感>

〇強いところ
 ・序盤を凌げれば、《隔離の場》《天才の片鱗》サイド後は《燻蒸》などアドバンテージを稼げるカードが多いため、
  アド差から生み出される打消しとチクチクとしたクロックで勝つことができる。
 ・スピードを上げることもできるため、コントロール相手の場合はアグロプランで攻めることができる。
 ・白除去が強いため単調なアグロデッキに強い。(ただし呪言には弱い。)
 ・基本待ちの姿勢なためコンバットタイミングなどが難しくなく、ミスを起こしにくい。

〇弱いところ
 ・《遵法長、バラル》や《呪文捕らえ》が相手の余った除去に当たりやすく、除去を積んだアグロにメインで取れないことがある。
 ・打消しとクロックを並行して進めていくため、ジェスカイサヒーリのように一瞬の隙をついてキルしてくるデッキに勝てない。
 ・フィニッシャーを早めに引けないとパワー1のクリーチャー達がグダグダ居座るだけとなる。
 ・コントロールの割にはコンボデッキへの体制が低い。
 ・プレインズウォーカーに触れない。
 ・【金属製の巨像】にめちゃくちゃ弱い。(虚空の粉砕がないため)
 ・有効2色の割にはマナベースが不安定。おそらく島が軸の割には初ターンに白を要求しているからと思われる。
  マナベースに関しては赤タッチしてファストランド2種軸にすることで改善される可能性がある。
 ・カジュアルでは結構強いけれど環境相手にはTHE・中途半端 と言うに相応しい器用貧乏さ

<反省点>
 《遵法長、バラル》はデッキの軸にするには単体のカードパワーが低く、半端なパワー1を活かして《霊気圏の収集艇》を
 使おうと考えたことが間違いであったと感じる。《スレイベンの検査官》も、《霊気圏の収集艇》前提で採用しているため、
 クロックパーミッションで4枠使うカードではないと思う。(《金属の叱責》とのシナジーは評価できる。)

 勝ち筋は明確に《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と《奔流の機械巨人》であり、
 《遵法長、バラル》にこだわるのであればジェスカイコントロールにしてマナベースの強化、軽量除去を増やして
 《電招の塔》を入れる形が最も自然な構築である。半端なビートは不要。
 また、《遵法長、バラル》のルーティング効果を活かせるのはジェスカイサヒーリではないだろうか。

 次はジェスカイサヒーリをチューンして使ってみたい。